ペット飼育者に読んでもらいたい本
今回はペットを飼育している人に読んでもらいたい本を紹介したいと思います。
珍獣の医学 (田向 健一)
この本の著者の田向健一先生は田園調布動物病院の院長である獣医師の方でエキゾチックアニマルの診療において日本で最も有名な獣医師の一人だと思います。たまにペット特集などでテレビにも出演されています。他県からも田向先生に診療してもらいたくて訪れる人もいるくらいです。
本の内容は診療に訪れたエキゾチックアニマルの症例やエピソードなどがメインで多少専門的な部分もあり、写真も載っているので実際のエピソードをリアルに感じることができます。この面では獣医師志望の方や動物に関わる仕事をしたい人は読んでおくべきだと思います。
では、なぜこの本をペット飼育者にも読んでほしいかと言うと、ペット・動物に対する考え方、ペット飼育者なら絶対にお世話になる獣医師さんのことについて学べるからです。現在はペットとして飼育される動物はもちろん、動物がかかわるビジネスが多様化していますが、それによって動物に関わる問題も多様化してきていると思います。そんな中、この本はもう一度ペット・動物に対する考え方を見つめ直し、より動物と人間が共存するためどうすれば良いのか考えさせられる本だと思います。自分もペットを飼うことに反対はしませんが、多くの人が目を背けがちな数多くの問題をこのままにしておくべきではないと思います。
問題をすべて解決するのは簡単ではないし不可能かもしれませんが、一人ひとりの意識や考え方を少しずつ変えていけば、改善することができるはずです。一人ひとりがペット飼育者としての自覚や責任をもって生活していくこと忘れてはいけないです。